エルダーフラワーというハーブティーの特徴
エルダーフラワーは、近年女性たちの間で話題となっているハーブティー
の一つです。
欧州原産のエルダーフラワーは、北アフリカや西アジアなど、広範囲で
栽培が行われています。
日本では、「セイヨウニワトコ」という愛称で親しまれています。
原産国であるヨーロッパ地方では、とても馴染み深いハーブであり、様々
な伝説や逸話が残っています。
ヨーロッパでは「庶民の薬箱」と呼ばれ、花や茎だけではなく、植物全体
に優れた薬効があること分かっています。
さらに、悪魔を寄せ付けない魔除け効果も信じられ、お庭に植えている
ご家庭も多いそうです。
さて、そんなエルダーフラワーですが、欧州では古くからハーブティーだけで
なく、コーディアル(シロップ)に加工しています。
お酒や炭酸水などと割ったり、料理やスイーツの隠し味として大活躍して
いるんですね。
今回は、そんなエルダーフラワーの味や香りの特徴、効果や効能をご紹介
します。
エルダーフラワーのハーブティー 味や香りの特徴
エルダーフラワーは「スイカズラ科」の植物で、5〜6月にかけてクリーム色
の可憐で美しい花を咲かせます。
エルダーフラワーは、花や枝、茎に根と、植物全体に優れた薬効があり
ます。
ただし、葉や熟してない果実には有毒物質が含まれています。
そのため、デンマークではこんな言い伝えがあります。
「エルダーフラワーの樹には、エルダーおばさんが宿っていて、木を切ったり
枝を折ったりする際は、彼女の許しを得る呪文を唱えなくてはならない」
これは、誤って子どもたちがエルダーフラワーの葉や果実を食べてしまうことを
防ぐためではないかと言われています。
エルダーフラワーは、優しいマスカットの甘い香りが薫るクセの少ないハーブ
ティーです。
ブランドしても他のハーブと喧嘩することなくおいしく飲めますし、薬効の相乗
効果も得られますので、目的に合わせてブレンドすると良いでしょう。
エルダーフラワーのハーブティー 効果・効能
現在、エルダーフラワーは欧州だけではなく、様々な地域で栽培されて
います。
優れた薬効から、世界中の健康志向の方々の間でとても人気の高い
ハーブティーとなっています。
特に、欧米ではエルダーフラワーは「インフルエンザの特効薬」と称され、
さらに多岐にわたる効能から「万病の薬箱」とも呼ばれています。
では、エルダーフラワーの効果・効能をご紹介しましょう。
【発汗・利尿効果】
エルダーフラワーには、発汗・利尿効果があります。
そのため、体内に蓄積された毒素や、老廃物などを体外へ排出する
効果があります。
デトックス作用やむくみ解消、身体の働きを正常に保つ効果が期待
されています。
【インフルエンザや風邪、アレルギー諸症状の緩和】
優れた抗炎効果を有するエルダーフラワーは、インフルエンザ、風邪、
花粉症などのアレルギー諸症状を緩和する効能が確認されています。
エルダーフラワーには、粘膜をキレイにする浄化作用もあります。
そのため、欧米では、風邪のひき始めにエルダーフラワーのハーブティーが
良く飲まれます。
喉の不快感や鼻水・鼻づまりなどの症状が見られた際は、必需品のよう
です。
【リラクゼーション】
エルダーフラワーは、爽やかで甘い香りのハーブティーですが、この香りに
心を落ち着かせて不安を和らげる効果があることが分かっています。
心身共に疲れ切っている時、眠れない夜、不安による緊張、イライラ
しているときにオススメの1杯です。
【美白・美肌】
18世紀の頃、エルダーフラワーは美白化粧水として、大勢の女性たちから
愛用されていたと言われています。
そのため、現在、シミやそばかすを撃退するために、エルダーフラワーを使用
した化粧水やミスト等が販売されています。
エルダーフラワーにはお肌の引き締め効果もあるため、ニキビや吹き出物等
肌トラブルを予防することが可能です。