ミントというハーブティーの特徴
夏になると飲みたくなるハーブティーといえば「ミント」ですよね。
その爽快感溢れるスーッとした香りは、ハーブティーだけではなく、料理や
スイーツ、歯磨き粉に消臭剤など様々な分野で大活躍しています。
ミントは、20種〜40種の原種が存在します。
とても変種が誕生しやすい植物ですので、現在では、3,500品種を越える
ミントが地球上に存在します。
そのため、食用可能なミントも数が多く、ハーブティーとして用いられる品種
もたくさんあります。
その中で、ミントティーとして用いられる品種は、主に「3種類」です。
ペパーミント・スペアミント・アップルミントですね。
特に人気の高いミントが「ペパーミント」です。
そこで、今回はペパーミントの味や香りの特徴、効果・効能についてご説明
します。
ハーブティーの種類「ミント」の味や香り
ペパーミントは、紀元前1000年前には、既に人々の生活を支えていた
のではないかと言われています。
その証拠に、紀元前1000年前後のエジプトの墓からは「ミントの1種」と
思われる植物が発見されています。
ペパーミントは、スペアミントとウォーターミントの交配によって、誕生した
品種です。
ヨーロッパの温暖で湿った地域に自生していて、毎年7月〜8月にかけて
可愛らしい穂状の花を咲かせます。
ミントの味や香りはクセが少なく初心者でも飲みやすいハーブティーなので
老若男女問わず人気があります。
ペパーミントのハーブティーは、爽快感なメントールの香りがスーッと鼻から
抜けて、口の中がさっぱりします。
暑い夏は、ガムシロップを加えてアイスで頂き、寒い冬はホットで召し上がる
のが通例でしょう。
また、ペパーミントは他のハーブとも相性が良いので、シングルで思う存分
楽しんだ後、カモミールやローズヒップなどを組み合わせると良いです。
ハーブティーの種類「ミント」効果・効能
ペパーミントには、いったいどのような効果や効能があるのでしょうか?
【消化促進作用】
ペパーミントには、暴飲暴食によって胃の調子を壊した際、消化を促す
サポーターとして活躍してくれます。
特に、飲み会・宴会などでお酒や食事をたくさん摂る際、食前食後に
ペパーミントのハーブティーを飲んでおくと良いです。
腹痛や胸焼け、胃痙攣を予防や緩和することができます。
【鎮静作用】
ペパーミントの香りには、緊張や不安、イライラなどによって引き起こされる
「神経の高ぶり」を鎮める効果があります。
そのため、昔から神経症などの症状改善にも用いられており、その効果は
お墨付きです。
また、ペパーミントの香りには、血管拡張作用や鼻の粘膜の腫れを抑制
する働きがあります。
【アレルギー諸症状の緩和】
ペパーミントには、メントール・ルテオリン・ミントポリフェノールといった成分が
含まれています。
これらの成分にはアレルギーの原因となるヒスタミンの放出を抑制する効能
があります。
酷い花粉症に悩んでいる方はペパーミントティーを常飲すると良いでしょう。
【風邪の初期症状】
ペパーミントには口臭や体臭を予防・改善する殺菌効果が備わっています。
うれしいことに、風邪の原因となる細菌類も退治してくれるため、風邪予防
に効果があります。
また、抗炎症作用もあるので、たとえ風邪をひいても喉の痛みやイガイガ等
の初期症状を緩和してくれます。
【体調不良の改善】
頭痛やむかつき、虫歯に歯痛など身体の不調にも効果的です。
これはペパーミントに含まれる「麻痺作用」や「抗菌効果」によるものです。
他にも、乗り物酔い、吐き気の予防、胃の筋肉を緩める働きがあります。