ラベンダーというハーブティーの特徴
「ハーブの女王」と称されるラベンダーはハーブティーとしても絶大な人気
を誇る薬草の1つです。
以前、羽に傷を負った天使とアロマセラピストの女性が恋に落ちるという、
ファンタジックな恋愛映画が公開されました。
この映画のタイトルが「ラベンダー」と言い、登場する美しいラベンダー畑
が話題となりました。
ラベンダーといえば、北海道の富良野や、南フランスの景色を頭に思い
浮かべる方も多いかと思います。
ラベンダーは、ハーブティーよりもポプリやエッセンシャルオイルなど、香りの
印象が強いため、飲む・食べるいうイメージが湧かない方も多いようです。
そこで、今回はハーブティーとしてのラベンダーの味や香りの特徴、効果・
効能をご紹介します。
ハーブティーの種類「ラベンダー」の味と香り
地中海沿岸原産のラベンダーは、その容姿の美しさと魅惑的な芳香で
大勢の人々の心を魅了し、今では世界各国で栽培が行われています。
日本でも、北海道富良野市のハーブ畑は有名で、ラベンダーの開花
時期になると大勢の観光客が一目見ようとやってきます。
ラベンダーという名は、ラテン語の「Lavare(洗う)」が由来となっています。
古代ローマでは、ラベンダーを入浴剤として使用していたことからこの名が
与えられたそうです。
シソ科に属するラベンダーはカナリア諸島から地中海沿岸、インドにかけて
20種以上の品種が分布しています。
花や葉、茎のほぼ全てに芳香成分が含まれているため、加工されて香水
やエッセンシャルオイルとして世界中で販売されています。
ラベンダーの芳香成分は、酢酸リナールやリナロールが全体の8割を占め
ています。
複数の品種からこれら2成分を含むエッセンシャルオイルが作られますが、
中でも最も上質な香りを持つのが、イングリッシュ・ラベンダーです。
イングリッシュ・ラベンダーは、ハーブティーと原材料としてよく用いられており
非常に人気の高い品種です。
そんな上質なハーブティーの香りと味ですが、ラベンダー独特の華やかで、
魅惑的な香りが口全体に広がり、ほんのりと甘さが感じられるお茶です。
シングルで飲むのがオススメですが、ジャーマン・カモミールやマリーゴールド
などとブレンドしてもおいしく飲むことができます。
ハーブティーの種類「ラベンダー」効果・効能
ラベンダーには、強力な鎮静効果が備わっています。
ストレスで強張った心と身体をリラックスさせ、不安や緊張、イライラなど
を緩和することができます。
ストレスを感じやすい方や気分にムラが生じやすい方には、特にオススメ
のハーブです。
では、他にはどのような効果や効能があるのでしょうか?
【鎮静作用】
ラベンダーの芳香成分には、心と身体をリラックスさせる効果があります。
そのため、ストレスなどが原因で引き起こる「頭痛」や「高血圧」を改善
する効能も備わっています。
また、ラベンダーの香りは不眠解消に有効ですので、寝つきが悪かったり、
眠りが浅い方は、就寝前にラベンダーのハーブティーを1杯飲んでから眠り
に入ると、グッスリと熟睡することができます。
【体臭予防】
ラベンダーはシソ科の植物ですので、強力な「殺菌効果」を持っています。
体内に入り込んだ病原菌や体臭の原因菌を殺菌し、体内洗浄を行って
くれますので、体臭予防に効果的です。
また、口臭や腋臭など様々な臭いを改善・予防効果がありますので、臭い
の悩みをお持ちの方にオススメのハーブティーです。
【肌トラブル改善】
抗炎症・消毒・鎮痛効果などの効能を持つラベンダーは、軽度の火傷や
ニキビ、傷などを素早く治す効果があります。
また、ラベンダーには傷跡を残しにくくする働きがありますので、火傷やニキビ
など跡になってほしくない怪我の治療にオススメです。
最近ではラベンダーの成分を使ったスキンケア商品やヘアケア商品も増えて
います。
ハーブに詳しい方は、摘みたてのラベンダーを使って自作の化粧水を作る方
もいらっしゃいます。
他にも、ラベンダーには防虫効果や抗うつ作用などもありますので、ご自身
の目的に合わせて用いると良いでしょう。